花組の男役として、確かな芝居力と誠実な舞台姿で支持を集めてきた一之瀬航季さん。
新人公演世代のラストイヤーに、ついに初主演の座をつかみましたが、その舞台は特別な経緯をたどることになりました。
この記事では、一之瀬航季さんのプロフィール・本名・経歴を中心に、
幻となった新人公演初主演についてもまとめていきます。
一之瀬航季 プロフィール
名前 一之瀬 航季(いちのせ こうき)
組 花組
出身地 千葉県松戸市
誕生日 3月15日
身長 173cm
初舞台 2014年 月組公演「宝塚をどり」
愛称 はなこ、のせさん
一之瀬さんは千葉県松戸市にある小野田バレエアカデミーに通っていました。
宝塚入団を目指し、この教室に入会したそうです。

気になる本名と年齢は?
本名は、石川 花子さん!
愛称の「はなこ」は本名で、ファンや同期からも親しれていますね。
年齢は非公開ですが、高校1年のときに1発合格をしているので
1996年の3月生まれ。2025年で29歳です。
幼少期と宝塚を目指したきっかけ
一之瀬さんが宝塚と出会ったのは小学生の頃。
将来を決めるため、母親の勧めでいろいろなものを観る時期があったそう。
その中で唯一、宝塚歌劇に強い印象を受けたと語っています。
特に心に残っているのが、2003年に上演された「シンデレラ」。
キラキラとした舞台の世界観に衝撃を受け、宝塚を目指す原点となりました。
中学時代から受験準備を始め、高校1年生のときに1発で宝塚音楽学校へ合格。
高校1年のときには、なんと1年で身長が11㎝も伸びたんだとか。
そして、記念すべき100期生として入団しています。
一之瀬航季の経歴と主な出演作
2012年、宝塚音楽学校へ入学。
2014年、100期生として宝塚歌劇団に入団。成績は25番。
月組公演「宝塚をどり」で初舞台を踏んだ後、組まわりを経て花組に配属されました。
「A Fairy Tale」で演じたオズワルド役は、
自身の男役像を見つめ直すきっかけになた役として語られています。
2020年には悲願の新人公演初主演に抜擢されましたが、新型コロナウイルス感染拡大により中止となりました。
2022年、バウホール初主演。2020年の新人公演で共に主演予定だった美羽愛と共演を果たし、コンビ復活となりました。
新人公演初主演「はいからさんが通る」について
一之瀬航季さんが新人公演初主演に抜擢されたのは、
花組公演「はいからさんが通る」での伊集院忍役でした。
入団7年目、新人公演に出演できる最後の学年でつかんだ主演。
配役を聞いた瞬間は、嬉しさのあまり涙がこぼれたと語っており、
上級生や同期、下級生からも温かい言葉をかけられたそうです。
しかしこの新人公演は、新型感染症の影響により公演中止となり、
結果的に舞台上で披露されることはありませんでした。
それでも、主演として稽古に臨み、役と真剣に向き合った時間は、
一之瀬さんにとって大きな財産となったはずです。
この経験を経て、「宝塚の男役としてどうありたいか」というビジョンが、
よりはっきりしたとも語っています。
その後、2022年バウ・ワークショップ「殉情」でバウホール初主演。「はいからさんが通る」で同じ主演予定だった美羽愛さんと
主演コンビを果たしました。
主な出演作
- 2014年 「宝塚をどり」舞台デビュー
- 2018年 「MESSIAH ―異聞・天草四郎―」新人公演:山田祐庵
- 2019年 「CASANOVA」新人公演:ミケーレ伯爵
- 2019年 「A Fairy Tale ―青い薔薇の精―」新人公演:オズワルド
- 2020年 「はいからさんが通る」愛相良雄
- 2022年 「殉情」バウWS主演
- 2023年 「うたかたの恋」フィリップ皇子
- 2024年 「アルカンシェル」ポール
- 2025年 「DEAN」 ニコラス・レイ
- 2026年 「蒼月抄/EL DESEO」出演予定!
さいごに
100期生として入団し、花組で着実に歩みを進めてきた一之瀬航季さん。
新人公演初主演という大きな節目は、特別な形となりましたが、
その経験は確実に今の舞台人生へとつながっています。
これからどんな役と出会い、どんな男役を見せてくれるのか。
一之瀬航季さんの今後の活躍を、引き続き見守っていきたいですね。