パリオリンピック柔道女子48kg級で金メダルを獲得し、日本中に大きな感動を届けた角田夏実さん。
31歳11か月での金メダル獲得は、日本女子柔道史上最年長という快挙でもありました。
そんな角田さんの強さの裏には、父親や母親、姉の温かい支えがありました。
試合前に不安を受け止めてくれる姉、幼い頃から柔道を一緒に楽しんできた父、生活面や気持ちの面で寄り添ってきた母。
この記事では、角田夏実さんの家族構成や父・母・姉とのエピソード、家族に支えられて金メダルをつかむまでの歩みを紹介します。
角田夏実のプロフィール
- 名前:角田夏実(つのだ なつみ)
- 生年月日:1992年8月6日
- 出身地:千葉県八千代市
- 身長:161cm
- 階級:女子48kg級
- 所属:SBC湘南美容クリニック
- 主な実績:パリオリンピック金メダル、世界選手権3連覇
角田夏実さんは、2024年パリオリンピック柔道女子48kg級で金メダルを獲得した柔道家です。
得意技は巴投げと寝技で、特に巴投げから腕ひしぎ十字固めへつなげる独自のスタイルは角田さんの大きな武器として知られています。
東京オリンピック代表には届かなかったものの、階級を48kg級に変更して再挑戦。
その後、世界選手権3連覇を達成し、31歳で初めて出場したオリンピックで金メダルをつかみました。
遅咲きと言われながらも、諦めずに積み重ねてきた努力が実を結んだ選手です。
角田夏実の家族構成
角田夏実さんの家族構成は、父・母・姉・本人の4人家族です。
父親は佳之さん、母親は五都子さん、姉は真実さんです。
角田さんは5歳年上の姉がいる妹で、幼い頃は引っ込み思案で気が弱いタイプだったそうです。
そのため、子どもの頃は姉の後ろについて行動することが多く、姉に背中を押されてようやく前に出るような性格だったといいます。
一方で、柔道を始めてからは負けず嫌いな一面が少しずつ表れ、家族に支えられながら競技に打ち込むようになりました。
父は柔道経験者として技術面を支え、母は生活面や気持ちの面で寄り添い、姉は精神的な支えとして試合前の不安を受け止めてきました。
角田さんの金メダルは、本人の努力はもちろん、家族全員で積み重ねてきた時間の結晶とも言えそうです。
父・佳之さんは柔道経験者
角田夏実さんの父親は、角田佳之さんです。
佳之さんは柔道経験者で、専門学校時代まで柔道に取り組んでいたそうです。
角田さんが柔道を始めたきっかけも、父の影響でした。
小学2年生の頃、父に連れられて地元の警察署内にある柔道クラブへ行ったことが、柔道との出会いだったといいます。
当時の角田さんは、気持ちが少し弱いタイプの子どもだったようで、両親は「強くなってほしい」という思いから柔道を勧めたそうです。
ただ、最初から厳しく競技として取り組ませたわけではありません。
角田さんにとって柔道は、父と遊ぶ延長のような存在でした。
自宅や父が営んでいた整骨院には畳が敷かれており、そこで父と技をかけ合ったり、寝技のような遊びをしたりしていたそうです。
この「遊び」の中で、体の使い方やバランス感覚、技をかける側・かけられる側の感覚が自然と身についていったのでしょう。
後に角田さんの代名詞となる巴投げや寝技の土台には、父との何気ない時間があったのかもしれません。
父と作り上げた巴投げ
角田夏実さんといえば、巴投げが大きな武器です。
パリオリンピックでも、世界中の選手に警戒されながらこの技を出し続け、金メダルへとつなげました。
実はこの巴投げにも、父・佳之さんとのエピソードがあります。
高校時代、休日に親子で参加した柔道教室で、父が「これ使えるんじゃないか」と教えたのが巴投げでした。
ただ、当時覚えた形は一般的な競技用の入り方とは少し違い、演武の「投の形」に近いものだったそうです。
通常とは違う入り方から始まったことが、後に角田さん独自の巴投げへと進化していきました。
また、父は練習にも工夫を凝らしていました。
自宅や整骨院では、柔道着を丸めたものを蹴り上げて、ランディ・ジョンソンの等身大パネルに当てるというユニークな練習もしていたそうです。
本格的なトレーニングというより、遊びながら体を動かす感覚だったのかもしれません。
しかし、その積み重ねが、世界に通用するバランス感覚や足技の感覚につながっていったのでしょう。
父・佳之さんは、単に柔道を教えるだけでなく、娘が柔道を嫌いにならないように工夫しながら支えてきた存在だったのだと思います。
母・五都子さんは生活面と心を支えた存在
角田夏実さんの母親は、五都子さんです。
母・五都子さんは、前に出るタイプではありませんが、角田さんの競技生活を陰で支え続けてきました。
小さい頃の角田さんについて、母は「普通の女の子」だったと振り返っています。
キラキラしたものが好きで、アクセサリーや洋服にも興味がある女の子だったそうです。
一方で、試合に負けるたびに「もう無理」「辞めたい」と弱音を吐くこともありました。
そんな時、母は角田さんの気持ちを上手になだめ、心が折れないように支えてきたそうです。
角田さん自身も、母の声かけがあったから柔道を続けてこられたと話しています。
また、中学生の頃には、夜のランニングに母が自転車で伴走してくれたこともありました。
ただ練習を見守るだけでなく、危なくないように近くで付き添い、学校での出来事を聞きながら一緒に時間を過ごしていたようです。
競技面では父の存在が目立ちますが、母・五都子さんの支えも、角田さんにとって欠かせないものだったのでしょう。
姉・真実さんはメンタルの支え
角田夏実さんには、5歳年上の姉・真実さんがいます。
角田さんにとって、姉の真実さんは精神的な支えとしてとても大きな存在です。
幼い頃の角田さんは、引っ込み思案で気が弱く、姉の後ろに隠れるように行動していたそうです。
性格は姉妹で対照的で、姉の真実さんは強気で前向きなタイプ。
角田さんはその姉をとても頼りにしていました。
柔道で世界女王になってからも、試合前になると不安が強くなることがあったそうです。
- 「次の相手が強そう」
- 「もう無理かもしれない」
- 「ちゃんと試合を見てる?」
そんな弱音を、試合直前までLINEで姉に送っていたといいます。
すると真実さんは、
- 「あんたの方が強いから大丈夫」
- 「私がついているから」
- 「やっちゃえ」
と励ましてくれたそうです。
柔道経験はないものの、気持ちの強さで妹を支えてきた姉。
角田さんにとって、姉とのやり取りは試合前の大切なルーティンになっていました。
姉とのLINEが金メダルを後押し
角田夏実さんにとって、姉・真実さんとのLINEは、ただの家族の会話ではありません。
試合前の不安を吐き出し、気持ちを整えるための大切な時間でした。
角田さんは自分でもネガティブな性格だと話しており、試合前には不安や弱気な気持ちが出てくるタイプです。
しかし、それを無理に隠すのではなく、姉に伝えることで気持ちを整理していたのでしょう。
真実さんも、妹が何を求めているのかをよく分かっていて、必要な言葉を返してくれていたようです。
時には海外の試合中、やり取りの途中で姉が寝落ちしてしまい、「お姉が寝たから負けたんだよ」と言われたこともあったそうです。
それほど、角田さんにとって姉の存在は大きかったのでしょう。
パリオリンピックでも、姉は現地で応援。
金メダル獲得後には、姉妹で金メダルを持って笑顔を見せる姿も話題になりました。
角田さんの強さの裏には、こうした家族だけが知る不安や弱さ、そしてそれを受け止めてくれる姉の存在があったのだと思います。
いとこはフリーアナウンサーの角田智美
角田夏実さんの親族には、フリーアナウンサーで気象予報士の角田智美さんもいます。
角田智美さんは、角田夏実さんのいとこにあたる人物です。
父親同士が兄弟で、親族の集まりで顔を合わせる関係だったそうです。
2024年には、テレビ新潟の番組で角田夏実さんと角田智美さんが共演し、いとこ同士の2ショットも話題になりました。
ファンからは、
- 「似てる」
- 「夢の共演」
- 「ふたりともかわいい」
といった声も寄せられています。
角田智美さんは、夏実さんの金メダル獲得に大きな刺激を受けたと語っており、「自分ももっと頑張らなければ」と感じたそうです。
角田家には、努力を重ねて夢をつかむ人が多いのかもしれませんね。
両親への親孝行も話題に
パリオリンピック後、角田夏実さんは両親への感謝を形にしています。
2025年の年始には、両親と今井優子コーチを温泉旅行へ招待したことを自身のInstagramで報告しました。
これまで支えてくれた人たちへ感謝を伝える姿に、ファンからも「素敵な親孝行」「お母さんも美人」などの声が寄せられました。
また、現役引退後には両親とハワイ旅行へ行った様子もYouTubeで公開しています。
動画では、両親と観光や食事を楽しむ姿が映され、角田さんが父母を「パパ」「ママ」と呼ぶ場面も話題になりました。
競技中の強く凛々しい姿とは違い、家族の前では自然体で甘えるような表情も見せており、親子の仲の良さが伝わってきます。
幼い頃から支えてくれた両親へ、今度は角田さんが恩返しをしているようで、とても温かいエピソードですね。
角田夏実は家族に支えられて強くなった
角田夏実さんの家族について見ていくと、金メダルの裏に家族の大きな支えがあったことが分かります。
父・佳之さんは、柔道経験者として角田さんが柔道を始めるきっかけを作り、遊びの中で技術や感覚を育てました。
母・五都子さんは、弱音を吐く娘の心をなだめ、生活面や練習面で寄り添い続けました。
姉・真実さんは、試合前に不安を受け止め、強い言葉で背中を押してきました。
角田さんは畳の上では強く冷静な柔道家ですが、その裏には不安になったり、泣き虫だったりする一面もあります。
その弱さを家族が受け止めてくれたからこそ、角田さんは自分らしい柔道を貫けたのかもしれません。
「強い人」は、最初から一人で強かったわけではない。
角田夏実さんの歩みを見ると、家族の支えを力に変えながら、少しずつ強くなっていったことが伝わってきます。
まとめ
角田夏実さんは、父・佳之さん、母・五都子さん、姉・真実さんの4人家族です。
父親は柔道経験者で、角田さんが柔道を始めるきっかけを作った人物。
母親は生活面や心の支えとなり、姉は試合前のLINEで不安を受け止める大切な存在でした。
また、いとこにはフリーアナウンサーで気象予報士の角田智美さんもいます。
角田夏実さんの金メダルは、本人の努力だけでなく、家族の温かい支えがあってこそつかんだものだったのでしょう。
今後は柔道家として新たな道を歩む角田夏実さん。
これからも家族との絆を大切にしながら、柔道の魅力を多くの人に届けてくれそうですね。

