パリオリンピックや東京オリンピックで活躍し、日本女子柔道界を代表する存在となった阿部詩選手。
兄・阿部一二三選手とともに世界の頂点に立ち、「阿部兄妹」としても広く知られています。
そんな阿部選手ですが、どのような学生時代を過ごしてきたのでしょうか。
実は柔道を始めたきっかけは兄の存在であり、本格的に競技へ打ち込むようになった背景にも家族や恩師との出会いがありました。
この記事では、阿部詩選手の学歴や柔道との出会い、世界を目指すきっかけとなったエピソードについて紹介します。
阿部詩のプロフィール
- 名前:阿部 詩(あべ うた)
- 生年月日:2000年7月14日
- 出身地:兵庫県神戸市
- 身長:158cm
- 階級:女子52kg級
- 所属:パーク24
阿部詩選手は、東京オリンピック柔道女子52kg級で金メダルを獲得し、兄・阿部一二三選手との「兄妹同日金メダル」を達成したことで大きな話題となりました。
5歳の頃に兄の影響で柔道を始め、中学時代には全国中学校柔道大会で優勝。高校時代から世界を舞台に活躍し、10代で世界選手権を制するなど、日本柔道界を代表する選手へと成長しました。
豪快な一本勝ちを狙う攻撃的な柔道スタイルが持ち味で、その姿勢は「兄の背中を追い続けてきた影響も大きい」と語っています。
現在はロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げ、世界トップレベルの選手として挑戦を続けています。
阿部詩の学歴は?
まずは阿部詩選手の学歴一覧を見てみましょう。
- 神戸市立和田岬小学校
- 夙川学院中学校
- 夙川学院高等学校
- 日本体育大学
中学から高校までは柔道の強豪として知られる夙川学院に通い、卒業後は日本体育大学へ進学しました。
東京オリンピック金メダル獲得後も大学生活を続け、2023年に日本体育大学を卒業しています。
中学校は夙川学院中学校
阿部選手は夙川学院中学校へ進学しました。
進学の決め手となったのは、松本純一郎監督の存在です。
小学4年生の頃から指導を受けており、
「ここでないと柔道を続けられない」
と思うほど信頼していたそうです。
中学時代には全国中学校柔道大会で優勝し、初めて全国の頂点に立ちました。
2年生の時には決勝で敗れて悔しい思いも経験していたため、その優勝は特別な意味を持つものだったようです。
この頃から全国レベルの選手として注目される存在になっていきました。
高校時代の挫折が大きな転機になった
中学卒業後は、そのまま夙川学院高校へ進学しました。
しかし、高校生活は順風満帆なスタートではありませんでした。
高校1年生で出場したインターハイでは、優勝を目指していたにもかかわらず1回戦で敗退してしまいます。
阿部選手はこの敗戦について、
「柔道人生で一番悔しかった」
と振り返っています。
当時はどこかで自信過剰になっていた部分もあったそうで、この敗戦をきっかけに考え方が大きく変わりました。
それ以降は、「どんな大会でも100%の力を出し切る」
この経験があったからこそ、その後の飛躍につながったのかもしれません。
という姿勢で競技に向き合うようになったそうです。
実際、高校2年生以降は国際大会でも結果を残し、世界ジュニア優勝やグランプリ優勝など、一気に世界トップクラスへと成長していきました。
日本体育大学へ進学した理由
高校卒業後は日本体育大学へ進学しました。
進学理由の一つには、兄・一二三選手の存在もあったようです。
ただ、それ以上に阿部選手自身が
「もっと強くなりたい」
という思いを持っていたことが大きかったのでしょう。
高校卒業時には、「いろいろな選手と交わり、強くなれるチャンスがたくさん転がっている」
と語っており、柔道家として成長できる環境に魅力を感じていたことが分かります。
大学では東京オリンピック金メダル獲得という大きな夢を実現。
その後も世界選手権で活躍を続け、2023年には無事卒業を迎えました。
卒業式では、
「日体大を選んでいて良かった」
と語っており、充実した4年間だったことが伝わってきます。
柔道を始めたきっかけは兄の存在だった
阿部選手が柔道を始めたのは5歳の頃でした。
きっかけは兄・阿部一二三選手です。
先に柔道を始めていた兄の練習を見学するため道場へ行った際、「楽しそう」と感じたことから自然と柔道を始めました。
ただ、最初から柔道に夢中だったわけではありません。
本人によると、始めた当初は柔道そのものよりも道場の雰囲気が好きだったそうです。年上の子どもたちと一緒に過ごす時間が楽しく、「仲間に入りたい」という気持ちの方が大きかったと振り返っています。
また、当時はピアノも習っていましたが、じっと座っているより体を動かす方が好きだったため、自然と柔道の方に惹かれていったようです。
柔道に本気になったきっかけとは?
現在では世界女王として活躍する阿部選手ですが、小学生の頃から「絶対に日本一になる」と考えていたわけではありません。
本人はインタビューで、
「小学校の頃はあまり本気ではなかった」と語っています。
そんな阿部選手の気持ちを大きく変えたのが兄・一二三選手の存在でした。
兄が大会で優勝するたびに家族が喜び、その姿を見て「自分も優勝したい」と思うようになったそうです。
小学2年生で初優勝を経験し、勝つ喜びを知ったことで柔道への意識も変化していきました。
さらに中学時代には、一二三選手が日本一になる姿を目の当たりにし、
「私も日本一になりたい」
という強い目標を持つようになります。
兄の背中を追いかけることが、阿部選手の原動力になっていたのです。
さいごに:兄を追いかけて始まった柔道人生
阿部詩選手の柔道人生は、兄・一二三選手への憧れから始まりました。
兄の背中を追いかけながら成長し、中学では日本一、高校では挫折を経験しながらも世界へ羽ばたいていきました。
そして日本体育大学でさらなる成長を遂げ、東京オリンピック金メダリストという夢を実現しています。
兄の存在がきっかけだった柔道ですが、今では「阿部一二三の妹」ではなく、「阿部詩」という一人の柔道家として世界中から注目される存在になりました。
今後もロサンゼルスオリンピックに向けた挑戦から目が離せませんね。


